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【えりのブレサン日記】Vol.31 拝啓 川崎ブレイブサンダース 北卓也様 佐藤賢次様

文=木村英里

【えりのブレサン日記】は、川崎ブレイブサンダースが好きすぎるあまり、あくまでも勝手に!木村英里が川崎ブレイブサンダー愛を綴るコラムです。
 
 
2019年5月17日。「HC退任・就任記者会見」へ行ってきました。
歴史を継承しながら大きな変革に挑戦する川崎ブレイブサンダース。
一人のファンとして期待すること、願うこと。

北卓也GM誕生

中地区優勝を逃した4月13日の夜。北卓也HCは「最低限の目標を逃したからHCを変わった方がいい」と辞任を決意されたそうです。

チャンピオンシップのクォーターファイナルで栃木ブレックスに負け、敗退が決まったGAME2終了後。
HC会見で、なんとなく感じた記者の方も多かったはずです。
会見場に入ってくる時に笑いかけてくださったこと。あれだけ悔しい敗戦の後、いつもなら怖いお顔をしていらっしゃいました。そして、会見中に「私の責任です」と、想像以上に語っていらっしゃったのを見ていて、ご自身の中でけじめを付けることを決めていらっしゃるのだろうと思ったのです。

だから、シーズン終了後に気になっていたのは、北さんは次のチャレンジにどの道を選択されるのか…ということでした。
正直、GMだったらいいなと思っていたので、会見でGM就任が発表された時はすごく嬉しく思いました。
「GMについて調べたところ、チームの総監督だと出ていた」と明かした北GM。そんなところが北さんらしい(笑)と思ったのは、私だけではないはず。

また「HCのタオルをホームアリーナだけでなく、アウェーでもファンの方が北卓也タオルを購入していただいたことがびっくりしたし嬉しかった!」なんてこともご挨拶で述べられていました。北GMは、これからも川崎の顔です。来シーズンも会場で、多くの方が北卓也タオルを掲げるはず!さらにそこに新HCのタオルも加わりますね。

そんな北GMから引き継ぐ佐藤賢次新HCについてのお話では「8年、僕自身も長いなと感じていた。8シーズン、ACとしてやってきて、ワンステップ上げるタイミングはいつかと思っていた。いつ賢次がHCになっても大丈夫という準備はやってきた」そう語られ、常に気にかけてきたことを伺わせました。佐藤HCの強みは「準備をよくやる。情報収集から色々な提案もしてくるし、とても細かいところ。心配なくバトンタッチはできます!」と、信頼の大きさも会見の中で垣間見ることができました。
たしかに「北HC出場停止」のため急遽、佐藤HC代行が指揮をした帯広ゲーム。あの時に、北GMは「賢次なら大丈夫でしょ」と語っていらっしゃったことを思い出しました。試合当日も佐藤HCに「頑張ってね」とだけ声をかけられたそう。それだけ安心して任せられたということですよね。

さて、北GMはファンの方だけでなくメディアのみなさんからも大変愛されています。それは、スタープレイヤーだった現役時代からずっと長く追い続けていらっしゃる記者の方に加え、私のような新入りにも分け隔てなく、いつも丁寧にメディア対応をしてくださるから。そういった北GMのお人柄にみな惹かれるのです。
遠くアウェーの地まで行けば必ず「来てくれてありがとう」と声をかけてくださいます。さらには「取材終わったら、ちゃんとご飯食べて」なんておっしゃってくださることも。私は、HCが北さんだったから、ここまで川崎を取材させていただけたし、このブレサン日記を書くことができたと思っています。そしてだからこそ、より川崎を大好きになったとも感じています。

勝利した後のHC会見ではニヤっと笑いながら会見場に入ってくる、敗戦後は険しいお顔で口調も厳しく、そんな北GMの人間らしさ全開のHC会見がもう見られないことは少し寂しくもあります。でも、北GMとはとどろきアリーナで今後もお会いできるわけですからね。GMに取材することもあるでしょう。そんな日を楽しみにしています。

今回の会見終了後、メディアを代表して花束贈呈という役目を務めさせていただきました。「HCお疲れ様でした」「ありがとございました」そして「これからもよろしくお願いします」の意味を込めて。
照れながらも嬉しそうだった北GMのお顔忘れません。「花束が大きくて左手が筋肉痛だ」なんて笑っていらっしゃいました。喜んでいただけて何よりです。

改めて、北さん、長いコーチ生活お疲れ様でした。私はバスケット専門の記者ではありませんし、初心者なあまり、時にはトンチンカンな質問をしたことがあったかもしれません。それでも、どんな時も優しく応えて下さったこと、とても感謝しています。ありがとうございました。
そして次のステージへ、和製マイケルジョーダンらしくかっこよくジャンプしてください!選手、HCでの日本一に続き、GMでも日本一に。北GMの次なる挑戦、応援しています。

佐藤賢次HC就任

ご本人は、このタイミングでは予想していなかったそうですし、最初オファーがあった時は「不安しかなかった」とおっしゃっていました。でも、北GMは以前から「次は賢次」とおっしゃっていましたし、ずっとそのタイミングを考えていたとも会見で明かされていました。満を持しての就任です。

佐藤HCの、バスケやチームに対する愛情や熱量はチームNo.1なのでは?と思うほど。
私には、佐藤HCがおっしゃった言葉で忘れられないものがあります。以前、「アジアNo.1のチームにする」と夢を教えてくださったことがあるのです。Bリーグも世界に通用するチーム、選手を出すというミッションがありますし、ぜひ佐藤HCの夢を叶えて欲しいと思います。「どのようなチームを作り上げるかはこれから」とおっしゃっていましたが、楽しみで仕方がありません。

今回の会見冒頭、とても緊張していらっしゃった佐藤HC。お話を伺っている私たちにその緊張が伝わってくるほどでした。でも、そんな中でも佐藤HCの話術に引き込まれるのだからすごい。この会見に挑むにあたり、お話されることをあらかじめ準備されていたのだと思います。そのプレゼンを聞かせていただいたという感じですね。「ミッションは2つ」とか、これから話すことを先に提示してくださいます。だから聞いている私たちはわかりやすいのです。記者は、メモを取ったりパソコンに打ち込みながら話を聞いています。だから、佐藤HCのように話す内容がまとまっている方のお話はすごくありがたいというのも本音です。

そして、緊張が解けてきていつものペースを取り戻した佐藤HCは川崎ブレイブサンダースの魅力を熱く語り始めました(笑)

まず「リーグを戦っていて、今は当たり前のようにブレサンファミリーと言うが、ファンの皆さんと自分たちを一緒にしてファミリーなんて呼ぶチームは他にない。ずっと大事にしていきたい」と、語った佐藤HC。ファンとして、とても嬉しいお言葉でした。私が川崎を好きな理由の一つ。それが「ファミリー感」です。プロスポーツですから、メンバーは変わってしまいます。それでも、どこへ行っても家族。新しく家族もどんどん増えます。でもずっと変わらないでいて欲しかったこと。だからこそ、この会見で言及してくださったことが嬉しかったです。

さらに「選手が変わらないからこそ生まれる阿吽の呼吸」について語った佐藤HCは、この会見中で一番目を輝かせて語られていたように思います。北GM現役時代の節政貴弘さんとのプレーや、18−19シーズンの横浜ビーコルセアーズ戦でのニック・ファジーカス選手がベースラインから、篠山竜青選手へロングパス。最後は藤井祐眞選手がスリーポイントシュートを決めたシーンを挙げられました。たしかに、横浜戦でのシーンは記者席で見ていても声を出してしまったプレーの一つです。
「長く同じメンバーでやるデメリットもある」と認めつつも、同じメンバーで長くやってきたという伝統を引き継いでいく考えを明かされ、「メンバーが変わってもそういうチームを作ることが川崎ブレイブサンダースだと再認識してやっていかなければ」とおっしゃっていました。
川崎らしさ、伝統を大切に。その揺るぎのない土台の上に今後作られるチームが優勝するために何が必要なのか。佐藤HCに課せられたミッションは大変大きなもの。元沢社長からも「常勝軍団を必ず再度作り上げてくれる」という絶対的信頼を得る佐藤HCのことです。きっと「絶対やってやる!」と思っていらっしゃることでしょうし、必ずやり遂げてくれることでしょう。

HCに挑戦することは不安なことも多いはず。北GMから「HCは孤独」と伺ってきました。それでなくても、今回はさらに大きなハードルと課題がいくつもあります。正直なところ、そんな時には気心知れたメンバーや信頼置けるメンバー、サポートしてくださるメンバーをそばに残してあげて欲しかったと、ファンの一人として当初は思っていました。佐藤HCお一人で戦うことを思うと・・・だから、北GMの存在は本当に良かったなと思いました。佐藤HCご自身も「超強力な相談相手が隣にいてくれる」と心強そうでした。

「北さんは、本当にメディアの方からも愛されている。あんな風になりたい」なんて、ふと漏らした佐藤HC。賢次さん、大丈夫ですよ!もうすでに、記者の方々のハートを掴んでいらっしゃいます。あれだけ熱く語ってくれるHC。記者の方が愛さないわけはありません。
以前、ラジオ番組で佐藤HCと共演させていただいた際、終わった瞬間に「しゃべり足りない!」とおっしゃられたことを思い出します。北GM以上のお話好き。来シーズン、どれほど熱いHC会見が見られるのか、どんな佐藤語録、佐藤節が聞けるのかも注目したいと思います。

選手時代、コーチ時代とともにお二人が歩んできた道。これからもお二人でチームを作っていくということは変わりません。ただ、お二人の立場や求められるものが変わりました。
先ほども書きましたが、北GMは「僕は直感型。その裏付けをくれるのが賢次」と絶対的な信頼を置かれています。お互いが違ったキャラクター、性格だったからこそ、お互いに足りない部分を補い合ったり、さらに上乗せされてきたのですね。会見でお話を伺っていると、佐藤HCも北GMのことが大好きなんだなと感じることが度々。これから、そんな師弟愛溢れるお二人が、川崎ブレイブサンダースのどんな新たな歴史を見せてくださるのか、楽しみにしています!
まずは、お二人を強力にサポートしてくださるAC陣やスタッフの方々が揃うことを願っています。

お二人がこの日記をご覧になるかはわかりませんが・・・
「来シーズンもお二人の挑戦を今まで以上に応援したいと思います!頑張ってくださいね!そして、ぜひ取材もさせてください。どうか、佐藤HCが北GMのようにどんな質問にも答えてくださいますように(笑)」

最後に、今シーズンをもって退任された勝又ACや通訳の大島さんはじめチームを離れられるみなさんへ、きちんとご挨拶できなかったことが心残りです。
たくさん取材にご協力をくださったこと、いつも声を掛けてくださったこと、本当に感謝しています。
またお会いできることを楽しみに・・・。ありがとうございました!
離れてもファミリーですよね。

 
 

川崎ブレイブサンダース
《クラブ》力強くスピード感あふれるプレーで、最後まであきらめず勇敢に戦う戦士達を意味しています。
《ホームタウン》神奈川県川崎市
https://kawasaki-bravethunders.com/

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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