【えりのブレサン日記】Vol.21 北卓也HCが語ります!後編

文=木村英里、写真=オガワブンゴ

【えりのブレサン日記】は、川崎ブレイブサンダースが好きすぎるあまり、あくまでも勝手に!木村英里が川崎ブレイブサンダー愛を綴るコラムです。

前編に続き、今週火曜日に行った北卓也HCインタビューの様子をお届けします。

日本代表で活躍する愛弟子

ワールドカップ出場を掴んだ日本代表。
北HCは2次予選を戦った愛弟子たちの活躍をどんな風に見つめていたのでしょうか。
「嬉しいですよ(笑)ニックは大黒柱で責任持ってプレーしてくれていますし、篠山(竜青選手)はずっとメンバー入りしていたのでラマスHCから信頼を得ているのだなと感じていましたし。辻は怪我もあって心配していましたけど、(カタール戦)あのタイミングで出て自分の一番いい所を出していましたからね。3人とも活躍してくれて、僕だけじゃなくチームメイトもファンのみなさんも嬉しいですよね。」
そう目を細めて語った北HCはまるでお父さんのような表情でしたよ。
どこかファンの私たちも、自分の家族や親戚が活躍しているかのような気持ちで応援していること、ありませんか。
親戚といえば、辻選手が代表チームについて「いとこ」と語って笑いを誘っていましたね。「家族ほど一緒にいない」あれには妙に納得してしまいました。
辻語録、さすがです(笑)

さらに北HCは「イラン戦は相手が強いので、どういう戦いをしてくるのかと思って見ていて。ニックのことは守ってくるだろうなと思っていましたけど。でも、みんな集中していて役割をわかってプレーしていましたよね。ワールドカップに行くんだという思いがテレビ越しでもヒシヒシと伝わってきて、心が動かされているのがわかりました。そういうことを、僕らもやらなければいけないですし、スポーツのいい所だなと思いながら見ていました。」
いよいよ代表組が帰国し、渋谷戦までのほんの数日で合わせなければならないという、また大変な状況。
さらにニック・ファジーカス選手は、母校ネバダ大学の永久欠番セレモニーに出席するためアメリカへ。
かなり強行スケジュールではあるものの、決してリーグ戦に穴を開けないというニック・ファジーカス選手らしい選択にも合わせて拍手を送りたいと思います。
疲労など気になる点はありますが、ワールドカップ進出を決め自信みなぎる代表組と、原点に立ち返りみっちりと練習を積んだ選手たちがどのようなケミストリーを見せてくれるのか期待しましょう。
篠山選手、ニック・ファジーカス選手、辻選手を抱える川崎の注目度は相当だと思いますからね。絶対負けられませんよ!

北卓也的「理想のHC像」

いつか聞いてみたいと思っていた、この質問をぶつけてみました。
すると、少々想像とは違ったお答えが。
「理想のHC像はスラムダンクの安西先生ですね。」真顔で、そうお答えになるので思わず笑ってしまいました。
その理由は「ずっと座っていて何も言わないのが一番いいですよ。選手が自分たちで動いてくれますし。それまでに、やらなければいけないことを全部やっているんだと思いますけれど、ずっと座っていたいなと。理想は高いなと思います(笑)」
一応、あごをタプタプされても大丈夫なのか聞いてみたところ・・・「それは、体格の問題で大丈夫じゃないかな(笑)」だそうです。タプタプはNGみたい。

ご自身が影響を受けたHCには、やはり拓殖大学時代の森下義仁先生のお名前を挙げられました。
森下先生の「臨機応変」というお言葉が、北HCの好きな言葉にもなっているそうです。

チーム作りについて、選手時代からの経験を踏まえ「突出した選手が何人かいても、チームはあまり勝てないと考えていて。5人が15点ずつくらい取れば、その方が強い!そのためには、試合に出る選手がたくさんいなければならないし、何かあった時にも対応しなければならないので、育成もしないといけないですよね」と語られた北HC。
北HC自身、現役時代は控えの経験が無かったので、だからこそ佐藤賢次ACや勝又穣次ACの存在が大きいと話します。
「控え選手の気持ちがわからない時があるので。こういう時どう思うの?という話は聞いたりして教えてもらいます。お互いにわからないところを聞き合って引き出しを増やせればいいなと。そういった意味で、二人をACに置いていますから。僕に無いものを補ってくれるのがAC陣なので、一緒にコーチングも上がっていきたいですね。」
ご自身で、バランスがいいと評価するコーチ陣。お話を伺うと、その信頼度の高さが伝わってきました。今後、北HCだけでなく、佐藤AC、勝又ACみなさんがどんなチームを作り上げていくのかも楽しみにしたいと思います。

『和製マイケル・ジョーダンって呼ばれた時はどんなお気持ちだったんですか?』

おまけで。ちょっと聞いてみたかったこの話。
バスケットボールを見たことがなくても、よく知らなくても、みんなが知っているこの名前。「マイケル・ジョーダン」
北HCは、選手時代「和製マイケル・ジョーダン」と呼ばれたことで有名ですよね。

「嬉しかったですよ〜あんなに跳ばなきゃいけないの?って思いましたよ(笑)真似していましたからね。特にフェイダウェイシュートはジョーダンを見て練習しました。」なんて、当時を振り返ってくださいました。

ちなみに、「あの頃は高く跳べたけど、今は無理!」なんだそうです。残念(笑)北HCの現役時代の映像を、私も何試合か見たことがありますが、かっこよかったです!ぜひ、まだご覧になったことがない方は見てみてください。

 
 
 

いよいよリーグ戦が再開します。
今シーズン初対戦となる渋谷戦について「中断期間に色々とお互いに準備ができていると思います。
代表組が帰ってきて、彼らのコンディションを見ながらという所もありますし、コンビネーションの合わせの所をしっかりやっていきたいです。
今いるメンバーには、このメンバーでしっかりやれると話していますし、今日の練習もすごく良かったですからね。」と手応えを感じていらっしゃる様子でした。
ニック・ファジーカス選手はBリーグ通算4000得点達成まで残り33点と迫っています。渋谷戦で達成されるかも!もちろん、達成すればBリーグ初。日本代表の大黒柱がまた一つすごい記録を達成しようとしています。ワールドカップ出場決定、さらには母校の永久欠番と合わせてお祝いする準備をみなさん、お忘れなく。

さぁ、レギュラーシーズンも残り20試合。1試合1試合が今まで以上に大切!
「まずは中地区チャンピオンを目指すためには3月の試合が非常に大事です。新潟戦もありますからね。目の前の試合にしっかり準備をして結果、勝利できていたらいいと思います。優勝という目標を達成するために頑張るだけです!」
最後に、そう力強く語ってくれた北HC。ファンの一人として信じていますし、最後までついていきます!

練習終わりのお疲れの中、取材に応じてくださった北HC、ありがとうございました。ゆっくりとHCとお話をできる機会って貴重ですよね。だからこそ、幅広くお話を伺うことができました。どうしても試合中や会見でお見かけする北HCは、険しいお顔の印象が強いですが、実際にじっくりお話すると、とても気さくで優しくユーモラスな方です。そんな北HCの素顔がほんの少しでも伝わっていたらいいなと思います。
いよいよ中断が明け、ラストスパートが始まりますね。川崎一丸で、優勝へ!!

川崎ブレイブサンダース
《クラブ》力強くスピード感あふれるプレーで、最後まであきらめず勇敢に戦う戦士達を意味しています。
《ホームタウン》神奈川県川崎市
https://kawasaki-bravethunders.com/

北卓也 Takuya Kita
羽咋高校(石川県)〜拓殖大学〜東芝ブレイブサンダース(1995-2008)〜東芝ブレイブサンダース アシスタントコーチ(2008-2011)〜東芝ブレイブサンダース ヘッドコーチ(2011-)〜川崎ブレイブサンダース ヘッドコーチ(2016-)
https://kawasaki-bravethunders.com/team/staffs/kita_t/

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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