【えりのブレサン日記】Vol.17 勝ちに貪欲であるということ

文・写真=木村英里

【えりのブレサン日記】は、川崎ブレイブサンダースが好きすぎるあまり、あくまでも勝手に!木村英里が川崎ブレイブサンダー愛を綴るコラムです。

優勝候補筆頭の栃木ブレックスホームに乗り込んだ2日間。

この栃木戦は連敗、川崎ブレイブサンダースは連勝5でストップ。
今シーズン栃木との4試合はスイープされてしまいました。見応えのある試合だった分、悔しく思いますね。

GAME2終了後、北卓也HCは肩を落としながら会見場に現れ「栃木さんとの4試合全て同じ負け方」と振り返りました。

GAME1では、立ち上がり、相手の激しいディフェンスに苦しむも、立て直す力と逆転する力があることを見せてくれました。が、試合終盤・・・
GAME2では、お互い守り合う重たい試合展開から始まり、1点リードで4Qに突入するも、試合終盤・・・
毎回4Qのどこかで離されてしまうという展開でした。

「完敗だと思います」

GAME2終了後の会見での北HCの第一声。

GAME1では、「勝負所の攻防でいいシュートが打てなかったことと、最後のところでファウルをしましょうという話をしていたのですが、そこでファウルをしないでイージーなシュートを決められて・・・戦術理解が共有できていないというところがこういうゲームを落とす一つのポイントだと思います」とコメントされました。
まさか戦術理解が共有できていないなんてことが起こるとは。
勝負所の一瞬の判断、一つのプレーがどれほど大事か。
接戦でのその重みを改めて痛感させられる形となりましたね。

GAME2では、「ピックアンドロールでいつもズレができるのですがそこでも潰されて、今日は1対1で点を取れていたのがバーノンだけですから。この得点のバラつきだと勝つことは難しいかなと思います。勝負所の差がすごくあると思いますが、改善できないところではないと思います。もっともっと一人一人がタフになってやっていかなければなと。総合力では、栃木の方が明らかに上だと思いますから」そう語られた北HC。

毎回4Qどこかでやってくる勝負所。
栃木がギアを上げる瞬間を見れば、ディフェンスの強度を上げるべきタイミングをしっかり理解しているのがわかりますよね。
だからこそ、自分たちの流れに持っていけるのですから。
でもそれをチームや選手だけでなく、会場全体、ファンも演出されるみなさんも理解している、そう感じましたね。
私ももっともっとバスケットボールを勉強して頑張ろうって思わせられました。

そして、もう一点。北HCが挙げた課題。
川崎は「ニック・ファジーカス選手のチームなので、ニックが起点にならなければならないですが、ニックが抑えられて起点になれない時どうすべきなのかを考えていかなければならない」とコメントされた通り、上位チームにこれだけ研究をされれば、1対1でニックを抑えられてしまうこともあります。

思い出されるのは、Vol.15「川崎のエースに求められるもの」で書いた、北HCとニック選手の話し合いです。
いかにチームを勝たせるか、これですよね。
そして、この話し合いがあったからでしょう。ジャッジにフラストレーションが溜まってもイライラを抑えてプレーをしていたニック選手。
北HCとの話し合いがここにも効いていたようです。

あと一歩の悔しさ

GAME1終了後、栃木の渡邉裕規選手が、川崎は「内容云々で勝つ相手ではない」と話されていました。
さらに自分たちは「あと一歩のところでの負けの悔しさを知っている」とも。
先日の天皇杯だけではありません。過去のチャンピオンシップもあげていらっしゃいました。重みのある言葉ですよね。
11月、とどろきアリーナでの対戦の時、栃木の安齋竜三HCが「チャンピオンシップのつもりで」戦ったとおっしゃられていました。だからこそ1戦目に勝つことがどれだけ大事か。

あと一歩の悔しさは川崎も知っているはず。
ただ渡邉選手の話を聞きながら試合を思い返せば、栃木の方が勝利に貪欲なメンタルをより持っているように感じてしまったのも事実です。
それほど、渡邉選手の言葉は見据えている先を感じさせるものでした。
だからと言って、今からでは遅いわけではありませんよね。
北HCも「改善できないところではない」と語られていましたし、差があるのなら埋めていけばいいのですから。今回また味わってしまった悔しい連敗を、次への糧に!

もう負けたくない!
あの真っ黄色なアウェーに乗り込むと、いつも以上にどこか燃えてしまって。
こんな一致団結したすごいファンを一瞬でも黙らせられたら・・・と。
昨シーズンのクォーターファイナル、千葉ジェッツと対戦した時の川崎がホームの千葉を圧倒したあの瞬間。ついついあの時を思い出してしまいました。

やるべき仕事

40分フル出場したGAME2終了後、バーノン・マクリン選手にお話を伺ってきました。
栃木戦を振り返って「栃木との一番の差は、勝負所でシュートを多く決め、突き放して勝ち切ること」と語っていました。
また「うちは勝負所、相手を止めることとシュートを決めることが大事だと思います」と話し、勝ち切れなかった悔しさを滲ませました。

シーズン後半戦、チームにもたらせるもの、もたらしたいものは何か伺ったところ、
返ってきた答えは「昨日のゲームで、勝負所、やるべきところで仕事ができなかったので、これからはメンタルの準備もして、そういうことのないように頑張ります」と。GAME1で戦術理解が共有出来ていなかったことをとても反省していらっしゃいました。誰でもミスはあるし起こり得ることですから、私は次に期待します!

 
 

それではプチトピックスをいくつか。

即席ニック塾

GAME2のハーフタイム、コートに戻ってきた選手たち。
すると、ニック選手がガード陣を呼び集め何やら話をしていました。
自らプレーをして見せて何かを伝授。「栃木のピックアンドロールディフェンスに対し、どう反応すればいいのか」という講義内容のニック塾だったようです。
みんなでアドバイスし合い、高め合って。先ほども書いた、いかにチームを勝たせるか。この塾もそこに繋がるかも知れません。チャンピオンシップで栃木と当たることがあった時にはもう負けないように。

今回は薄いんです!

オシャレ番長のファッションチェック。

GAME2のパープルカラーのパンツルックもとても素敵でしたね。
しかし今回はGAME1のファッションに着目。

試合後、通訳・大島頼昌さんからこんな質問が飛んできました。「この迷彩、秋田戦と違うのわかります?」
普段、私が質問しているので、まさかの逆転質問に動じていると・・・
「濃さが違うんですよ〜」とのこと。なるほど。今回のファッションのポイントは薄い迷彩柄なのですね。
ネクタイはシックに茶色をチョイスされていました。
普段、コーディネートはパンツカラーを決めてから、ジャケット、ネクタイの順に決めていらっしゃるそうです。
今回、秋田戦より薄い迷彩パンツね!と試合を見ながら気が付いたあなたは、間違いなくマサさん通(笑)

改めてHappy Birthday

体調不良からカムバックされた増田啓介選手、お誕生日おめでとうございます!プレーが見られるのを楽しみにしています。

 
 

宇都宮では、両日ともナイトゲームだったので、GAME2試合前に散策をしていました。
試合を見ながら、ちょっと観光したりご当地グルメを食したり・・・アウェーならではの楽しみ方も良いですよね。

 
だけど敗戦取材後、私たちが帰る時にはシャトルバスも終わっていて、寒風の中歩く帰路がちょっぴり辛かったです・・・(笑)

川崎ブレイブサンダース
《クラブ》力強くスピード感あふれるプレーで、最後まであきらめず勇敢に戦う戦士達を意味しています。
《ホームタウン》神奈川県川崎市
https://kawasaki-bravethunders.com/

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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