【えりのブレサン日記】Vol.14 負けてもなお愛が深まるワケ

文=木村英里、写真=mami

【えりのブレサン日記】は、川崎ブレイブサンダースが好きすぎるあまり、あくまでも勝手に!木村英里が川崎ブレイブサンダー愛を綴るコラムです。

チャレンジャーだから

脱無冠!に挑む2019年。
最初の挑戦は、天皇杯でした。残念ながら千葉ジェッツに破れ、準々決勝敗退という結果になりました。

試合前、北卓也HCは選手たちに「うちはチャレンジャーだから。
連覇しているチームに対して、リーグ開幕戦連勝したのは関係無い!アグレッシブにハッスルしていきましょう!」そう言葉を掛けたそうです。

毎回そうですが試合に負けた後、タラレバを言い始めればキリが無く。
ターンオーバー、ファウルトラブル、フリースロー・・・取材しながら、記者の先輩方と振り返りました。
試合後、北HCに短い時間でしたがお話を伺うことができました。
試合を振り返り「敗因はターンオーバーの数。
ターンオーバーが多くてブレイクで走られてしまいました。(後半出だしでひっくり返されたことに関して)十分にブレイクにケアしようと話していたが、
なかなかシュートが決まらなくて困ってしまって。
辻も出しましたけど、みんな辻に打たせよう打たせようとしてタフショットも選択したので・・・まぁ出て頑張ってくれましたけど。
千葉の強みを消せなかったのが一番の敗因ですね。
出だしは良かったんですが、ハッスルしすぎてファウルがかさんだのも・・・そこを差し引いて、最後まで良いゲームをしてくれたと思います。」
そう語った北HCの声が本当に悔しくて悔しくてたまらないという思いが滲み出ていました。

ファンがこれだけ悔しいのだから、選手やコーチはじめスタッフ陣の悔しさは計り知れません。
「3連覇を目指す千葉ジェッツとの差です」一番、私の中に残った北HCの言葉。
ただ、北HCもおっしゃっていましたが、ここまで悔しいという思いが募ったのは、最後まで決して諦めない川崎らしさを見せてくれたから。
最後まで、千葉を苦しめたから。篠山竜青選手や長谷川技選手の執念のスリーポイントシュートや、選手たちの必死でボールを奪われまいとする姿、必死で食らいつく姿、見るたびに心震わせられるんですよね。そのたびに、本当に好きだって思うし、もっともっと応援しなくてはと思うのです。

さらに今回の天皇杯は、日本代表組不在、辻直人選手も怪我で欠く中、勝ち上がってきたわけで。
収穫もあったと思います。勝敗関係なく感動した面や得たものも多いのですが、勝負事なんですよね・・・。
やはり、選手たちの笑った顔を最後に見たい・・・。次こそは!!

伝統…記者から好かれるワケ

天皇杯では、リーグ戦とは異なり準々決勝ではHC会見は行われません。
私たち取材陣は、コートからロッカールームへ戻るMIXゾーンと呼ばれる場所で、お話を聞きたいコーチや選手を呼び止めます。
負けた直後で気持ちを落ち着けたり消化することができていない時点で質問を受けることになります。

MIXゾーンでは、笑顔がこぼれハイタッチなどをする千葉の選手とともに川崎の選手たちは戻ってきます。
川崎の選手たちでも、気丈に「お疲れ様です」と挨拶してくれる選手、悔しくて下を向いたまま歩く選手と様々ですが、そんな姿を見ると本当に胸が苦しくなります。そんな場所で、お答えくださった北HCに感謝しています。

また今回、多くの記者から質問を受ける篠山竜青選手と藤井祐眞選手の姿がありました。
悔しい思い、自分自身の反省などをしっかり語っていました。
そしてこんな時、私はいつも川崎の選手たちを心から尊敬します。
どんな状況であれ、一つ一つの質問に丁寧に向き合い答えてくれます。質問した記者の目をしっかりと見て。
簡単にできることではありませんよね。

以前、これは、東芝時代からの伝統、受け継がれている姿勢だと、あるベテラン記者の方が教えてくださいました。
素晴らしいと心から思っています。
これも、私が川崎を好きな理由の一つですね。

あなたを待っていました

私は、辻直人選手のスリーポイントシュートを放つシルエットと、ボールがゴールに向かっていくときの放物線が美しくて好きです。
アップの時、「辻選手だ!」とみなさん、思わず喜びましたよね?
「本人の気持ちが強かったので、どこかのタイミングで出したいなと・・・流れを変えられる働きをしてくれたら嬉しいなと思っていました。一生懸命やってくれたと思います。(実際、練習もしていないので)これからだと思います。」と北HCは辻選手についてコメントされました。

本人の気持ちが強かった・・・胸が熱くなります。天皇杯は終わってしまったけれど、まだリーグ戦は折り返し地点です。
後半戦、辻選手が戻ってきてくださる。
こんな心強いことはありませんよね!あのお祭り男の美しいスリーポイントシュートを見られることが待ち遠しくて仕方ありません。

家族に支えられて

今回はプチトピックスを一つだけ。
会場となるさいたまスーパーアリーナに到着するとすぐに、川崎ブレイブサンダースのグッズ売り場を見かけたのでご挨拶へ伺いました。近づいてみると「あら?」見覚えある方々がハリセンを配っていました。よく声を掛けてくださる川崎ファンの方々。「スタッフさんがお一人しかいないから手伝ってるんです!」って。ただチームを応援するだけでなく、スタッフさんのサポートもする、愛に溢れていますよね。記者席ではハリセン叩けないのに、思わず私もいただいてしまいました。とてもあたたかい気持ちになりましたよ。やっぱりサンダースファミリーって素敵です!

 

 

最後に、リーグ戦へ向けて北HCから。
「まだ半分あるので、この敗戦を受けて(選手たちが)どう感じるかだと思います。リーグ戦は別物なので良い準備をして臨みます。」
16日はホームで富山グラウジーズ戦。
前回の対戦、ジョシュア・スミス選手のプロポーズ作戦もあり?負けてしまって大変悔しかったので・・・今度はホームで勝ちましょう!

日頃からすごいと思っている選手でも、まだまだ成長を約束してくれました。
篠山選手が「二皮剥ける」と。藤井選手もフリースローや最後のスリーポイントに課題を挙げていて。
頂点に立つためにはさらなる個々のレベルアップが必須。伸び代無限大!いつまでも応援します!どこまでもついていきます!!

そういえば、りんくんの髪型スッキリしていましたね(笑)

川崎ブレイブサンダース
《クラブ》力強くスピード感あふれるプレーで、最後まであきらめず勇敢に戦う戦士達を意味しています。
《ホームタウン》神奈川県川崎市
https://kawasaki-bravethunders.com/

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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